三峰山の霧氷・樹氷をめぐる冬季の雪山登山のレポートです。三峰山は奈良県御杖村と三重県松坂市にまたがる日本三百名山に数えられる名峰で、奈良県側および三重県側どちらにも登山道が整備されています。春季はツツジが、冬季は霧氷が見られることで有名で、シーズンにはたくさんの登山者が訪れます。今回は筆者が霧氷が現れている時期に三峰山へ登山をしましたので、そのレポートです。
三峰山 登山ルート
今回は奈良県側の登山口である、みつえ青少年旅行村より尾登ルートで山頂へアクセスし、八丁平、不動滝を経て下山するルートを選びました。ルートは以下の通りです。

2024年2月12日の山行です。前日夜間に雪が降っており、当日は曇りでした。山頂付近はガスで覆われていました。時間は以下の通りです。
7:50 駐車場
7:55 登山口
8:10 三畝山林展望台
9:00 三畝峠
9:05 三峰山
9:15 八丁平
9:35 五本杉避難小屋
10:05 不動滝
10:25 駐車場
駐車場~登山口
駐車場へは7:40頃到着しました。メインの登山口正面の駐車場はすでに埋まっていたため、徒歩1分ほど北東にある「三峰山登山者専用駐車場」へ駐車しました。三峰山の人気がうかがえました。駐車場付近には「三峰山霧氷祭り」のゲートや幟があり村をあげて霧氷を盛り上げていました。


駐車場の目の前の積雪は5cm程度で、車道にも雪が残っている箇所もありました。三峰山登山口と書かれた看板から車道を少し進み、実際のトレイルに入るまで5分程度歩きます。犬を連れている登山者がちらほらおり、人間よりも犬のほうが元気そうでした。

尾登ルートのトレイルはこちらから開始です。
登山口~三畝峠
登山口から尾根道に入ると、登山道はすぐに真っ白になりました。ただし、前述のとおり先に登り始めていた方がいたこと、また登山道がかなりわかりやすく整備されているため、非常に歩きやすいです。尾登ルートは最初に急登があり、人工林を抜けるぐらいから緩やかになるため、登りに関しては尾登ルートをオススメします。帰路で使用した不動滝のルートは避難小屋直前に長い急登があるため、心が折れるだろうと思います。
尾登ルートは途中に御杖村を見渡せるスポットがあり、ここでひと休憩。不動滝との合流点を抜けると、三畝峠はもうすぐでした。ここまで登山口から1時間強で到着しました。









三畝峠・山頂・八丁平
三畝峠は霧氷が見られるスポットで、このあたりから積雪は深いところで足首よりも少し深い個所もありました。このあたりからガスの中に入り、眺望はありませんでした。ただし霧氷・樹氷が素晴らしく、非常にタイミングが良い時期に登山ができました。山頂まではまもなく到着し、鳥の雪だるま?の列が気に並んでいる姿も見られました。




山頂を後にし、八丁平へ。八丁平もガスの為眺望はなしでした。また風を遮るものがないため、突風が吹いていました。改めて眺望のためにリベンジをしたいですね。






三畝峠~不動滝~下山
下山については不動滝を経由するルートを利用しました。すれ違う方が大変多かったです。また、下山時に老夫婦と会話する機会がありましたが、3日連続で三峰山へ登山中とのこと。3日間、まったく違う景色が見られているようで、感心されていました。登るたびに異なった姿を見せてくれる山は魅力的ですね。
急な下りを過ぎると不動滝が現れます。迫力がある滝で、音を聞いているだけで癒されます。







不動滝を過ぎると数分で車道に出ます。車道に出たら左手に小川を見ながら下ります。駐車場はさらにいっぱいになっており、三峰山の人気を実感しました。




下山後
下山後は、温泉、道の駅、ラーメンを楽しみ帰宅しました。温泉は御杖村の道の駅に併設されている姫石の湯へ。雪山で冷え切ったからだに沁みわたりました。その後、名張市内のラーメン店あすの澪 名張本店で豚骨ラーメンをいただきました。これも疲れた体に沁みわたりました。名張市内には日本酒の酒造がいくつかあり、地酒を扱う酒屋さんがあります。この日の夜は道の駅で購入した大根を肴に、瀧自慢の純米にごりをいただきました。





まとめ
今回は三峰山へ霧氷・樹氷を目当てに雪山登山を実施しました。山上部では美しい霧氷・樹氷を見ることができ、雪山登山を満喫できました。季節ごと、また年度ごとに違いを見せる三峰山なので、また別の時期にも登山を楽しみたいと思います。御杖村は食事ができるところなどはあまりないものの、登山後の温泉や道の駅などが充実していて魅力が多い村でした。
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